今もなおイスラムはなぜ欧米を憎み、欧米はイスラムを叩くのか? この本を読めばイスラムがわかり、世界がわかる。 稀代の大学者、小室直樹が執筆した今こそ、日本人必読の書。 宮台真司氏(社会学者)による解説付き!! 「911」事件の後、2002年に小社から緊急刊行された『日本人のためのイスラム原論』を新装版として出版。刊行から20年を経ても、イスラムと世界の対立構造は変わらず、日本人のイスラム世界への理解も十分とは言えない。イスラムと欧米の対立の根源には聖書をめぐる思想の対立がある。互いの宗教観への理解なくして相互理解は不可能。争いの絶えない世界で、日本人はどうイスラム教を、キリスト教を、自らの信仰を理解すればいいのか?
目次より 第一章 イスラムがわかれば、宗教がわかる ・アッラーは「規範」を与えたもうた ・「日本教」に規範なし 第二章 イスラムの「論理」、キリスト教の「病理」 ・「一神教」の系譜 ・予定説と宿命論 ・「殉教」の世界史 第三章 欧米とイスラム―なぜ、かくも対立するのか ・「十字軍コンプレックス」を解剖する ・苦悩する現代イスラム
【著者略歴】 小室直樹(こむろなおき) 1932年、東京生まれ。京都大学理学部数学科、大阪大学大学院経済学研究科を経てフルブライト留学生として渡米。ミシガン大学大学院で計量経済学、ハーバード大学大学院で心理学と社会学、マサチューセッツ工科大学大学院で理論経済学を学ぶ。帰国後、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程を修了。東京大学法学博士。『日本人のための憲法原論』など著書多数。2010年没。
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