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いったらさいご、だれもかえってこない“あやまちの森”に、リトル・ビリーはふらりと入りこんでしまった。そこに待ち受けていた火をふく恐ろしい怪物。ビリーが逃げ込んだ大きな木のうえには…? 豆つぶのように小さな森の一族ミンピンとビリーの、すばらしい冒険ファンタジー。
ダールは子どもの気持ちに寄りそったお話を書いてくれます。
子どもが大人にどんなに気を使っているか、大人に腹を立てているか、子どもの気持ちを代弁してくれます。
この絵本の話も、親の前の顔と社会での顔を使い分ける子どもの気持ちが描かれています。
子どもは主人公に自分を重ねて、自分の体験として読むでしょう。
小人の世界に行くのも、いつも大人の中で小さな存在の子どもが憧れる世界だからダールがそうしたのだと思いました。
絵がとても素敵です。絵だけ見ていて飽きません。
繰り返し楽しめる絵本です。 (おるがんさん 40代・ママ 女の子、男の子)
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