ドッグ・シェルターから引き取られてきた大型犬のベティは、キバをむきながらうなり続け、血走った目で正彦を見据えた。信頼していた飼い主から虐待を受け、人間への不信感をつのらせていたのだ。ドッグ・トレーナーの正彦は、ベティの心の傷と向き合う決心をする。その日から、ベティの心を開こうと、根気強くトレーニングを続けていくが……。ベティが本当の幸せをつかむまでの軌跡を描く。
古銭さんのご自宅に取材にうかがって、実際にベティやメイ、モナカに会ってきましたが、みんな立つと女性の腰の高さくらいまである大型犬。すごく人なつこくて、犬好きな私としては至福のときでした。人にかぎらず、あらゆる動物の幸せそうな姿を見ることは、心から幸福感に満たされます。この作品を通して、ベティが幸せをつかむまでの軌跡を一緒に歩んでみてください。あたたかい感動があなたの心に広がります。 (佼成出版社 編集者より)
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