特集 看護師に選ばれる訪問看護ステーション
2021年度中に開設された訪問看護ステーションは約1800カ所。一方で約730カ所が事業を廃止・休止しており、その要因の1つに「人材確保難」が挙げられています。日本看護協会の「2021年度ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析」でも、訪問看護ステーションの求人倍率は3.22倍を示しており、看護職の就業場所の中で最も高い倍率でした。 このような状況の中、地域で長期的に安定して訪問看護サービスを提供するためには、人材確保を促進する対策が必要となります。 本特集ではまず、選ぶ側の看護学生・看護師などと、選ばれる側の訪問看護ステーション管理者それぞれの立場から見た、選ばれる訪問看護ステーションのあり方を解説しました。次に、4つの訪問看護ステーションの人材確保・定着の実現に向けた取り組みを紹介します。理念を共有するための工夫や働きやすさの追求、採用プロセスの整備、スタッフが生き生き働くための支援、モチベーションアップにつながるミーティングなど、さまざまな対策を示します。
SPECIAL FEATURE 「2024年度診療報酬・介護報酬改定等に向けた訪問看護実態調査」解説
日本看護協会では、2022年9月から10月にかけて「2024年度診療報酬・介護報酬改定等に向けた訪問看護実態調査」を実施しました。本稿では、調査から見えてきた訪問看護事業所の体制の現状や利用者へのサービス提供の状況、労働環境等を解説し、今後の展望を述べます。
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