秋のつめたい北風がムーミン谷をふきぬけます。 ムーミントロールは、強い風が吹きあれる日に、あたたかい家のなかにいられて、 ほっとしていました。けれども、ちびのミイはそうは思っていません。 はやく、あたらしいタコをあげたくてたまらないのです。 でも、ムーミンママからも外にでてはいけない、ととめられて、 すっかり不機嫌に。 そのとき、げんかんをだれかがノックしました。 やってきたのは、小さなにブリング。 風で家がとばさされてしまったのです。 ムーミンママは、すぐに家のなかにまねきいれ、 ミイのへやをいっしょに使うようにいいます。 けれどもミイは「あたしのへやはあたしだけのものよ!」とさけぶや、 タコをつかんで、外にかけだしてしまいました。 お茶のじかんになっても、ミイは帰ってきません。 心配になったムーミンパパとムーミントロールが ミイをさがしにでかけていきます…。 強い風が吹く日におこった、 ちびのミイにまつわるおはなしです。
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