”くるりんしっぽは しあわせをつかんでくれる”
かやねずみのラルゴは、兄弟のなかでひとりだけ しっぽの先がまるまっています。 「くるりんしっぽは しあわせを つかんでくれるのよ」 母さんが教えてくれました。
家族のために食べものを探しに出かけたラルゴが すいよせられるように出会ったのは ちいさな家でひとり、楽器を弾くおじいさんでした。
おじいさんが演奏をはじめると、音のつぶがあふれだし 楽しい思い出たちが次々と現れてダンス、ダンスーー ラルゴもおじいさんの世界に引き込まれていきます。
曲がおわり、あわててかくれると 窓のすきまにはクルミが置いてありました。 それから、ラルゴは毎日 おじいさんの家を訪れるようになります。
「まんげつのよるのピクニック」がよかったので、こちらも読んでみました。貼り絵なのかな。色鮮やかで、とっても素敵。ページをめくるたび、目を奪われました。ラルゴのくるりんしっぽが、なんとも愛らしいです。そして、おじいさんとの絆にじんわり……。心に残る優しいお話でした。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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