犬のトイプードルの「プー」は、ばあばと、いたずら好きで元気な犬「クロ」と仲良く暮らしています。もうすぐクリスマス。クリスマスはばぁばの誕生日で、イエス様が生まれた日なんだって。クリスマスを大事にしているばぁばは、ごちそうの準備をして、クリスマスイブのミサに行って、ケーキも忘れないように……と大忙し。
でも、クリスマスイブの買い物に出かけた先で、ばぁばを追いかけたいクロが、道路に飛び出してしまいます。車にひかれ、ケガをしたクロを思うプーは……。
2匹のワンコと暮らす作者の雨森政恵さんの実話をもとに、プーの目線で語る絵本。クリスマスをわくわくして待ち侘びながら、大切な存在がそばにいないのがどんなことかを知るプー。ばぁばに寄り添い、傷ついたクロを思いながら、ケーキもごちそうもないクリスマスを、やさしい気持ちですごす姿が描かれます。
巻末のメッセージ「私たちはクリスマスの続きの日々を生きている」には、長年教育の現場にいた作者・雨森さんの思いが込められているそう。カトリックにとってのクリスマスの大切さ、心のよりどころとされているあたたかさが伝わってくる絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
ばぁばは、ワンコのプーとクロといっしょに住んでいる。80年前のクリスマスに生まれたばぁばは、イエスさまのお誕生日と自分のお誕生日のクリスマスが大好き。毎年ミサに行って、教会の仲間やお友だちを招いて、楽しく過ごしている。でもある年のクリスマス、クロに大変なことが。いつもと違うクリスマス、そこで見つけた大切なこととは……。 2匹のワンコと暮らす作者の雨森政恵さんの実話をもとにプーの目線で語る絵本です。最後のメッセージ「私たちはクリスマスの続きの日々を生きている」には、長年教育の現場にいた作者の思いが込められています。
いつもはみんなとわいわい賑やかに過ごすクリスマスですが、今年は飼い犬のクロが交通事故で骨折してしまったために、いつもと違うクリスマスになりました。
クロは災難でしたが、もう一頭の飼い犬のプーと過ごすクリスマスは、おばあさんにとってどうだったのでしょう?
寂しくはあったかもしれないけれど、久しぶりに一頭と一人だけで過ごすことができて、これはこれで良かったのかもしれません。
クロの骨折が、早く治って良かったですね。
それこそが、最良のクリスマスプレゼントでしたね。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子22歳)
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