昔に比べて、元気な高齢者が増えています。 70歳代、80歳代には見えない人がたくさんいます。 でも心配なのが認知症ではないでしょうか。
認知症の治療と予防については、急速に研究が進んでいます。 あの食材がいい、このサプリがいいと、テレビやラジオ、新聞、雑誌、 はてはYouTubeにいたるまで、記事や広告を見ない日はありません。
そうした研究のなかから、わかりはじめたことがあります。 それは、腸と脳はつながっていて、腸にいいことは脳にもいい、ということです。 腸にいいこととは、腸に悪玉菌が少ない、ということです。 腸に悪玉菌がたくさんいると、おなかの具合が悪くなるだけでなく、 認知症や糖尿病のリスクが高まることがわかったのです。
では、悪玉菌を減らすには、どうしらよいかというと善玉菌を増やすことです。 そして、善玉菌を増やす方法は、善玉菌の材料となる食材をとる、ことになります。 じつは、これが意外と難しいことだったりします。 野菜や青魚ばっかり食べられないですから。
そこで本書では、それらの善玉菌を増やす食材とともに、 老化防止に役立つ抗酸化作用のある食材を スープのかたちで、まいにちとりましょう、と提案しています。
まいにちの献立を考えていて、困るのが汁ものです。 結局いつもと同じものになったり、お茶ですましたり。 でも、スープは善玉菌の材料や抗酸化作用のある食材をとるには最適なのです。
本書では、認知症予防や糖尿病予防、老化予防に効果がある食材を かんたんに作れて、作りおきができるスープの素を提案しています。 そのスープの素からひと手間で作る、おいしいスープレシピを バリエーション豊富に紹介しています。 ぜひ本書で、まいにち、おいしく認知症予防をしてください。
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