ぼくは、おばけ。おさんぽが好き。
今日はとってもいい天気。 誰も歩いていない静かな住宅地を抜けて、休日の学校へ寄ってみたり、おすし屋さんに入ってみたり。 途中の横断歩道で子どもと手を振り合って、はじめての喫茶店にも行っちゃおう。 久しぶりに会うある人との再会や、小さな女の子との出会いも……。
そんなおばけの楽しい1日。
おばけが見ている散歩途中の情景がリアルで、まるでその場に自分もいるような気分に。 晴れた青空や、景色の影から伝わるだんだん日が暮れていく様子、美しい夕焼け。 そんな時間の経過もとても自然に感じられて、おばけと一緒に散歩しているような感覚になれるのが なんとも心地良い一冊。 「今日もたのしい1日だった」というおばけのセリフと共に、たっぷりとした充実感が訪れます。
さらに絵を何度か見返してみると、どこかとどこかが繋がっているなどのちょっとした秘密も!?
さあ、絵本を開いて、おばけと一緒に「今日」を楽しんでみませんか。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
とある おさんぽ好きな おばけの おだやかで ありふれた 日々を すこし のぞいてみませんか?
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