暗くて深い森の奥、いくつもの目がギラリとあいて、 ガチガチと牙がぶつかる音がする。
冒頭で、闇の中に白く浮かびあがるのは鋭い眼光と恐ろしくとがった牙のシルエット。さらに遠吠えまで聞こえてきて。なんだかすごい緊張感、これから何が起こるんだろうかとドキドキしていると……。
「ちょっと ちょっと! いいかげんにしなさいよ!」
飛んできたのは、オオカミのママ。どうやらここにいるのは、寝る時間になってもまだまだ寝られないオオカミの子どもたちのようです。「ぎゅっして!」「絵本読んで!」「歌、歌って!」、ママに次々とおねだりをする子どもたち。これは大変です。でも、ママが歌いはじめると、子どもたちの目はすぐにトロンと閉じていくのです。
読んでみれば、なんて可愛い親子のやりとりが展開されていくこのお話。毎日の寝かしつけに苦労しているだろうママの表情に、共感しながらも可笑しくてついつい笑ってしまうのです。おやすみ絵本としての役割もバッチリ! 最後のオチまでシャレの効いたフランス発の絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
暗くて深い森の奥、いくつもの目がギラリ、牙がガチガチ、遠吠えが闇を切り裂く! …そこへオオカミがやってきました。 「あっ、ママだ!」目を光らせていたのは、お母さんを待っていたオオカミの子どもたち。 「ぎゅっして!」「絵本読んで!」「歌、歌って!」
一日の終わりに、つぎつぎとおねだりをするオオカミの子どもたち。 でも、お母さんの歌声が聞こえると、そっと目を閉じ始めました。
怖いと思った暗闇も安心。挿入歌「きらきらぼし」が読者の眠りを誘います。
担当編集者より くらくてふかいもりのおく、こわ〜いオオカミのお話……と、思いきや。 愛らしい子オオカミたちの、おやすみ前のおねだりのお話。力の抜けたイラストと、ラストのオチまで秀逸なフランス発の絵本です!
ちょっと不気味な表紙のイラストが気になり、手に取りました。
暗くて深い森の奥とのことで、こわーいオオカミのお話なのかと思いきや、想像とは違う展開。
愛らしいオオカミの子どもたちが、おやすみ前におねだりする本でした。
おしゃれで楽しい絵本なので、小さい子にもこわがらずに読んで欲しいと思いました。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子17歳、男の子14歳)
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