しーちゃんはお空に帰ってしまったけど、 思い出はずっと心に残っているよ。
「きみは ひとりなの? おうちに来て みんなといっしょに 暮らそうか?」 パパにそう声をかけてもらった日、わたしは名前をもらってみんなと家族になれたんだ。 パパ、ママ、くろ丸、とと丸と暮らした毎日は、あったかくて幸せだったよ。
ずっとみんなと一緒にいたいけれど、わたしはもう19歳のおばあちゃん。 病気になって、眠ったままになってしまった……。 もう一度目を覚まして、みんなにお別れを言いたいな。 ねこの神さま、願いを叶えてくれますか?
実在した、19年生きた白猫のものがたり。
絵本初作品ということで、初々しくも、こころを込めて描いているのが感じられます。
おばあちゃんになった愛猫が、重い病気で深い眠りについてしまいますが、不思議なことが起こり、ふたたび家族の元に現れます。
みんなであたたかな思い出に包まれ、猫ちゃんは安心して天使となり、お空に旅立ちます。
ペットを亡くすことはこの上ない悲しみですが、あたたかな思い出とともに、前に進んでいこうという気持ちにさせてくれる作品です。
かわいらしい絵柄にも癒やされます。 (いとしのたぬぅさん 40代・パパ 男の子9歳)
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