アメリカ初の黒人大統領となったオバマさんの、子ども時代から大統領に就任するまでを描いた初めての絵本。
ケニア出身の黒人の父とアメリカのカンザス州出身の白人の母の間にハワイで生まれたオバマさん。両親が離婚し、新しい父と暮らすためインドネシアに向かいます。しかし、小学校では友だちと言葉や肌の色の違いからうまくとけこめず、オバマさんは母と離れ、アメリカンスクールに通うため、ハワイの祖父母の元で育てられます。白人でもない、完全な黒人でもないオバマさんは、いつも、「自分は何者か」「自分の家族はだれか」「自分の居場所はどこか」を問い続けて成長しました。
大学卒業後、シカゴで貧しい人たちの自立を助ける仕事をしても報われず、教会でお祈りをしているとき「自分が助けた人はみな家族なのだ」と悟ります。
「希望」と「変革」という言葉で語りかけるオバマさんは、尊敬するキング牧師の夢をかなえ、ついに大統領に!
バラク・オバマさんの半生を紹介した作品です。
人生を「旅」に例えており、なかなか趣があります。
辛いことが多かったかもしれない人生なのですが、それでも助けてくれる人があり、また自らも助ける人となるところが、オバマさんの人間性をよく表しているのではないかと思いました。
こんなにも凄い人なのだという話ではなく、苦労が多い人生でも、自分の力で切り拓いていったのだという努力が感じられる内容なので、読んでいて、共感出来る部分が多いのではないかと思います。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子7歳)
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