小学校を卒業する春、はるひはアカネヒメに、自分の今の気持ちを伝える。町では原因不明の風邪がはやっていて、はるひも咳がとまらない。そして・・・シリーズの完結編。
シリーズ完結。
相変わらず急な展開に大人は脱落しそうになるが(ページ数が少ないから仕方ないのだと思う)、作者の思いがこめられた最終巻となっており、子供達へのメッセージが温かい。 そして力強い。
村山早紀さんの小説は、どれも子どもの健やかな成長を願ったものであり、三十路のオバサンでもほこほこする。
私もこんなお話が描けたらなぁ。
娘には思いがけない顛末だったようで、私が読む前から何度も話してくれまいった。
作者のメッセージを読み取るまでに至っていないか、それより驚いた展開だったのか、どっちかだろう。
とにかく低学年が読むと、大きななにかを生む作品らしい。
私も一人うるうるしながら読みました。
小説を描く人なら、大人から子どもまで大共感なのでは。 (てぃんくてぃんくさん 30代・ママ 女の子8歳)
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