「ひみつの山の子どもたち」の初版は1984年に講談社から出版されました。教科書にたよらない総合学習のお手本として 大反響を呼び、ベストセラーにな りました。その後十数年がたち「いまこそあの本を教育の現場に役立てたい」という たくさんのご要望にお応えして、装いを新たに、童話屋から出版いたしました。 舞台は長野県南駒ケ岳のふもとにある七久保小学校。 溝上先生と四十人の子どもたちが、緑の自然の中で、くりひろげる学習の日々を紹介する感動のドキュメントです。 溝上学級の子どもたちは、学校が楽しくて楽しくてなりません。「何時に来てもいいよ」と先生がいうので、 朝早くから登校します。ふつうの学校のような、教 科書での学習はありません。その代わり毎日、ひみつの山へ行きます。 ひみつの山の自然の中で、ころげまわる生活をとおして、学習するのです。 小学校の先生たちには一人のこらず、ぜひ読んでほしいと思います。
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