ぼく(ラルフ)は9人きょうだいの長男。物心ついたときから、家にはいつも赤ん坊がいて、 小さな子たちがかけまわっていた。…大好きだったマーシュフィールドを引っ越すまで、 家族や近所の仲間たちと過ごした少年時代の自伝的な物語。
全編を通して主人公の子ども時代への愛惜がひしひしと伝わり、幼少時代期を過ごしたふるさとの土地や人々の記憶が、 人生にとってとても大切なことに気づかされる。また、毎年のように子どもが増える大家族のたいへんさやたのしさ、 みんなで力をあわせ、何でも分けあうという子育てのコツのようなものもわかっておもしろい。
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