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孤独な少年の感受性がとらえた人生の光と闇。井上靖の自伝的小説。
<収録作品> ●井上靖 しろばんば
私がこのお話を初めて読んだのは中学時代です。ひじょうに心地よいと思いました。だから文庫本をいつも持ち歩いて、読んでいました。この本をあらためて読ませて頂いて、とても感動しました。これは井上靖さんの自伝的小説ですが、ひじょうに優しい気持ちにさせてくれます。井上靖さんは昔、私の住んでいる大阪府茨木市におられたことがあります。当時、茨木市に住んでおられた富士正晴さんとも交流があったそうです。それだけに井上靖さんは親近感がありました。私は井上靖さんの歴史小説も大好きでほとんど読ませて頂きましたが、しろばんばのお話は最高だと思います。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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