世の中に役に立たないものだけを盗む。報酬は、頼んだ子どもたちの笑顔だけ。ふつうのおじさんと飼犬ゴロのほのぼのユーモアミステリ。読者の熱い復刊コールにこたえて、はやみねかおるの幻のデビュー作登場。
はやみねかおるさんのデビュー作です。
怪盗道化師と書いてかいとうピエロと読みます。
なんでもぬすみます。ただし、
・世の中にとって値打ちのないもの
・持っている人にとって値打ちのないもの
・それをぬすむことによって、みんなが笑顔になれるもの
悪口、野良犬のハート、ビルの影、等々の依頼が舞い込みます。依頼者も人ばかりとは限りません。ゆうれいだったり狼男だったり。
どうやって盗むんだろう?と思いながら楽しく読みました。
本屋のおじさんが怪盗道化師となって、人も人外もみんなを笑顔にしてくれます。
全18話の怪盗道化師の温かいお話たちです。
(みちんさんさん 30代・ママ 女の子4歳、女の子2歳)
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