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子供が絵本を選ぶようになると、我が家の場合、どうも「クマ」物、「ネズミ」物、かわいらし系、無条件に笑えて楽しい系に偏りがちです。確かにこれらの本は親も読んでいて楽しいのですが、時々、「いや、まてよ。他にもいろいろあるではないか」と思ってしまうのです。
そして、時々は「日本人なのだから、親指姫やシンデレラを知っているのに、桃太郎や竹取物語をしらないのは、おかしい」「こんなに大きくなったのだから、そろそろ、宮沢賢治だ」と思い立ち、正統は日本の昔話、もしくは童話をよんでやろうと思うのです。
そんな時に、てっとり速いのが、「新・講談社の絵本」シリーズです。これは、早い話が昔(昭和10年代)の絵本の復刻版です。絵もレトロで、このかちかち山は尾竹國観という、いまにも物々しい名前の画家によるものです。
かちかち山という、残酷な復讐話ですが、3歳の娘は興味を持ったようでした。ただ、おばあさんが狸に殴られる場面は飛ばしていましたが。
今の子供達が大きくなるころには、国と国の垣根は今よりももっと低くなっていることと思いますが、根っこの部分では、しっかりと日本人としてのアイデンティティを持っていてほしいと願います。そのためにも、最低の日本文化は伝えてあげたいと思います。 (えっこさん 40代・ママ 男の子11歳、女の子8歳、女の子3歳)
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