暗くなった帰り道。おばけを怖れる男の子は、満月に映しだされる影を追いながらお母さんの手をぎゅっと握ります。男の子と月、動物の心の通いあい、それを見守る母親の温かいまなざし…。じゅてん氏の詩の世界が、ヨーロッパでも人気の新進気鋭の画家オオノヨシヒロ氏の絵により、印象的に仕上がりました。夜の暗闇で想像の世界が広がる、子どもの心を鮮やかに描いた一冊です。
表紙の男の子の表情と月の表情のコントラストが魅力的だったのでこの絵本を選びました。主人公の表情が刻々と変化していく描写が素晴らしいと思いました。それに対して主人公のお母さんがとても逞しいので感動しました。こんなお母さんと一緒にいる主人公は心強いだろうなと感じました。夜道の雰囲気を臨場感たっぷりに描いているのが良かったです。 (なびころさん 30代・ママ 女の子2歳3ヶ月)
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