トミー・デ・パオラの作品は、いろんな目禅で攻めてくるので、なにを読んでも、結構面白いです。
「サティおじさん」の旅の回想に登場するのは、“ピカソ”と“マティス”ですし、サティおじさんのパリに住むアメリカ人の友人“ガートルード”は、ヘミングウェイの師匠にあたるアメリカの作家だそうです。
絵本の中にはピカソやマティスの絵のも、わざと真似て描いてあって、面白いです。
ページをめくると、まずサティおじさんから姪と甥の子どもたちへのハガキが描いてあります。
それから中表紙に汽車と電車と車が書かれていて、サティおじさんがこれだけ旅行しているんだ。という時間の流れが見えます。
お話そのものも面白いですが、どちらかというと、絵で見せてくれる作家だと思うので、大勢の場所での読み聞かせで使うより、個人的や少人数でゆっくりページをめくる方が、いいかもしれません。
1人読みなら小学校4年生以上の方がいいかな〜。
(できればピカソやマティスの名前が普通に分かるくらいの年齢の方が、ずっと楽しめると思います) (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子11歳)
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