ニャンさん、なにみてるの? ニャンさんの目に映っている景色を、目の色をヒントに当てていく繰り返しの絵本。ニャンさんが見る景色を通して、色の美しさ、自然の美しさを感じて欲しい。ニャンさんのおめめが赤いのは、真っ赤なりんごをみているから。緑のはっぱ、青い海、オレンジの夕焼け…… ニャンさんの目に映る景色は、温かくて、壮大で、なんだか不思議。とってもかわいくニャンさんの表情と、美しい色彩に注目!
知人(親友のお母さん)から、子どもたちへのプレゼントにいただきました。
何、何?!新風舎絵本コンテスト優秀賞受賞作品?!実は私、このコンテスト応募して落選してますので、けっこうコンプレックスがあったりします。
それでも気を取り直して、題名はちょっと、エリック・カールの「くまさん くまさん なにみてるの?」に似てるなあ、と思いながら次女に読んであげました。
表紙からして、ニャンさんが上を見上げてる表情が、何ともいえずいいなあ、とネコ好きのハートをくすぐります。
いないいないばあのしぐさもかわいくて、どことなく松谷みよ子さんの有名な「いないいないばあ」にも似てるんだけど、憎めません。
そして本文に入ります。
「ニャンさん ニャンさん なにみてるの? あかい おめめ しているよ。」
ページをめくると、大きくりんごが描かれていて、
「まっかな りんごを みてるのね。
おおきな りんご。
ニャンさん りんごを たべたいのね。」
ネコはりんごなんて食べないよ、とネコ好きなら言い返してしまいますが、その表現力にはぐっときます。
ニャンさんのおめめの色によって、何を見ているのか、当てっこゲームのような絵本は、幼い子が夢中になります。
リズミカルな繰り返しが、耳に心地いいんですよね。
最後にお家に帰っていくというストーリーもシンプルですが、幼児は安心するんですよね。
案の定、次女は気に入り、何度も読まされることになりました。
そして、私は、なんといっても、たぶんパステルで描かれた、美しい色使いと、素朴なニャンさんの表情に魅せられました。 (ぼのさん 30代・ママ 男の子11歳、女の子8歳、女の子4歳)
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