あらすじ
お父さんと別れ、お母さんと暮らすルイ。お姉ちゃんはもうすぐ中学受験で、ルイはかまってもらえず、学校では大好きなくみちゃんと仲たがい。そんなルイの前に、赤い服を着た少年があらわれ、不思議なうろこをさしだす。
編集者からのひとこと
仲直りしたいルイは、くみちゃんに幻のうろこを見せてあげようと、手をさしだします。ところが、くみちゃんはその手をとって、「言いだせなくてごめんね」とあやまります。― 誰でも、自分はひとりぼっちと思うことがあります。そんなとき、ほんの少し勇気を出して、一歩足をふみだしてみると、思いがけずまわりが開けてくることがあります。金魚のひなこさんがルイに贈った不思議なうろこは、そんな小さな勇気だったように思います。
このお話はうちで飼っている金魚がふとした瞬間に人間になって主人公の女の子と会話をしていました。女の子のように見える金魚ですが、実は男の子でうちの子はそれに驚いていました。女の子と金魚という不思議な関係が面白かった一冊でした。 (イカリサンカクさん 20代・ママ 男の子5歳)
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