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時は平安中期。年若い皇子・憲平は夜ごと現れる怨霊に怯えていた。偶然彼と知りあう少年・音羽は、故あって女童になりすまし下働きをする身。憲平に崇るのは一体何者か?死に至る運命から彼を救うことはできるのか?二人の少年の命を賭けた冒険に、老女官や怪僧阿闍梨、美少女夏君といった面々がからみ、息もつかせぬ物語が栄華の都のまん中に展開する。多感な世代に訴えるテーマ性を合わせ持つ骨太な作品、読みごたえ抜群!
出版社の書いているあらすじを読んで読みたくなりました。
伊藤遊さんの「平安朝ファンタジー」です。
カバーの絵は「太田大八」さんの絵でした。
作品中の登場する怪しげな鳥たちの姿が描かれています。
ストーリーも面白かったし、主人公の音羽(丸)や東宮の憲平はとても魅力的なキャラクターだったし、伴内侍も味わいのあるいいおばさんで読んでいて楽しかったです。
この作品は図書館で借りてきたのですが、2001年に発売・(図書館で)購入されたようなのに、とてもきれいな本でした。
すごく素敵な面白い話だったのに、あまり読まれている形跡がないんです!!
残念です。もったいないなぁと、思いました。
読んでみて損はない作品です。
それなりにページ数はありますが、面白くてあっという間に読めてしまいました。
平安時代ならではの「怨霊」とか普通に出てきますから、まずは怖い話が好きな人にお薦めできます。
また訳あって、女装して内裏の女童として働いる主人公の動きや発想の面白さも見ものですから、そういったコミカルなやり取りの部分が好きな人にもお薦めです。
小学校の高学年くらいから、中学・高校生くらいのお子さんたち、お薦めですよ! (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子11歳)
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