丘の上にある動物病院のみすず先生は、毎日大忙し。犬、猫、うさぎ、りすから、亀やフェレット、インコまで、毎日さまざまな動物たちがやってくるのです。動物たちもさまざまなら、治療法もさまざま。心配する飼い主たちのためにも、みすず先生は、いつでも一生懸命動物たちに向き合います。そんなみすず先生の元に、犬のロンの予防注射のためにまいちゃんとお母さんがやってきました。2人が待合室で順番を待っていると、突然交通事故にあった猫が運ばれてきて……!?
・作/山本省三さんからのメッセージ
今回、獣医さんへの取材で、動物の病気の治療には、人間とは全くちがった困難があることを痛感しました。まず、言葉を話さないので、症状が具体的につかめないこと、また本能的に敵から身を守るため、体調の悪さを隠そうとすること、症例が少なく、治療法や投薬の種類も手探りの部分があることなどなど。さらに飼い主への対応もなかなか大変なようです。しかし、どの獣医さんも、元気を取り戻した動物の姿と、飼い主の笑顔に出会えるから続けられるとおっしゃっていました。絵本では、そこにスポットを当てて描いてみたつもりです。読者の子どもたちが、獣医さんを苦労は多いけれど、やりがいのある仕事だと感じてくれたらうれしいです。
・絵/はせがわかこさんからのメッセージ
中学生の時に初めて飼った猫の千美子(ちびこ)は何故か顔が私に似ていた。日向ぼっこをしている千美子のお腹に顔をうずめて、お日さまの匂いをかぐのが好きだった。 次に我が家にやってきた糸吉はとても賢くすばらしい猫だった。離れて暮らすようになり、私が時々実家に帰ると路地の途中まで走って迎えに来てくれた。そんな糸吉が愛おしくてたまらなかった。 ぴーすけは一緒に暮らしたことはなかったけれど、食いしん坊で、ちょっとドンくさくて、愛嬌たっぷりの可愛いヤツだった。みんな天国に逝ってしまった。 動物は言葉は話せないけれど、気持ちは通じる。心と心で会話ができる。 獣医さんは、どうやら猫とも犬ともカメとも話ができるバイリンガルらしい。 この絵本の取材を通してそう思った。
どうぶつ病院のじゅういさんを描いたお話。
どうぶつ病院のみすず先生のところに、毎日色々なペットや小動物が連れてこられます。
先生は大忙し。
言葉を話せない生き物たちの病気の原因を探り、的確な治療をするのだから、獣医さんって、大変な仕事だなと思いました。
どうぶつの手術の場面なんて、なかなかみられないので、貴重です。
どうぶつ好きの子にオススメの絵本です。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子10歳)
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