ピエロ・ペントゥーラとジアン・パオロ・チェゼラーニが描く伝記物が好きで、検索をかけていたら出てきたのがこの『マザー・テレサの冒険』でした。
正直なところマザー・テレサと冒険というのが結びつかず、冒険というと探検のイメージが強いので、不思議に思いつつも開いてみました。
確かにマケドニアに生まれたマザーが、修道女になりインドに渡る。そのインドの中でも貧困で世間からも目の届かない人たちのために献身的に尽くしたこと。
それ以外にも世界中を回り活動を広めたこと。そんな一つひとつのことが冒険だったのだなあと。
意外に思えたのは、イギリスのBBC放送でインタビューをとった時のこと。インタビューは普通の女性のようで、放送局側から見るとそれは失敗だったということでした。
それでも放送されたことにより多くの反響を呼びました。
有名になっても何ら普通の人と変わっていくことなく、静かな中にも愛情や熱意を持って活動を続けたマザー・テレサの素顔が伺えます。
死後も愛され続けるマザー・テレサ。偉業だけでなく飾らない彼女の人柄が感じられました。
この絵本を描いた二人には、伝記物だけでなく遺跡物もあり、そちらも読んでみたいと思います。 (はなびやさん 40代・ママ 男の子12歳)
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