海にすてた空き缶は、消えてしまったわけじゃない。 水中写真家がとらえた、たくましい海の生きものたち
ぼくが写真におさめてきた、小さな生きものたちは、空き缶や空きビン、タイヤなどの中で、たくましく生きようとしています。その姿は、ぼくには、人間の出したゴミを必死にうけいれようとしてくれている、海の姿をあらわしているように思えるのです。 でも、そんな海に、いつまでも甘えていていいのだろうか? ぼくの中には、そんな疑問が生まれています。
もし、きみが空き缶を海にすてたら、それは、目には見えなくなるけど、けっして、消えてしまったわけじゃない――。 海岸から少し海にもぐれば、空き缶、空きビン、車のタイヤなど、人間のすてたゴミが点々としています。その中で、たくましく生きる生きものの姿があります。環境のことをむずかしく考える前に、まずはこの本を開いて、ぼくの写真を見てください。
地球の歴史の中で、自然に還らないものを作り出したのは人間だけではないでしょうか。魚たちのかわいさとはうらはらに、人間の身勝手さを責められているような気がして…4歳息子は、最初、ゴミに?!なんで?!とか言っていましたが、ゴミ捨てたらいけないね、と最後は何か思うところがあったようです。 (ままmamaママさん 40代・ママ 女の子10歳、女の子6歳、男の子4歳、女の子1歳)
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