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この都市は、人間を支配しようとしている。無慈悲に人を食らう、支配欲に猛り狂った怪物だ。誰も気がついていないのだろうか。 いよいよNO.6の暗部へ!
「人狩り」によって矯正施設へと送り込まれた紫苑とネズミ。そこは無数の人間の塊が蠢く、この世の地獄だった。生きて戻ることはできるのか。一方、救出を待つ沙布の身体には異変が起きていた――。
とうとう矯正施設に入り込んだネズミと紫苑。いきなりの人肉エレベータの話なんて、予想していたもののおぞましいです。普段自分の住んでいる場所や国のありかたを考えさせる良い話だと思います。まっすぐさと優しさで紫苑は周囲を変え、イヌカシや力河も紫苑を助けるために手を尽くし始めます。紫苑が施設で変わることになるのか、先が読みたくてたまりません。青少年にちゃんと考えさせる良い本だと思います。 (えみりん12さん 30代・ママ 女の子4歳)
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