誰もが小さい頃から一度は聞いたことがあるだろう、 世界の名作「3びきのこぶた」。
日本を代表する童画家山田三郎の素晴らしい絵で描かれたこの作品は、今から約40年近く(1974年)も前に発行された、当時の人気童謡絵本シリーズ「ドレミファランド」の中からミュージカルのお話を抜粋して一冊にまとめられたものなのだそうです。その幻の名作が今、ついに単行本となって新しくよみがえったという事です。
ストーリーはすっかりお馴染みの展開なのですが、こぶたの兄弟の会話から垣間見えるそれぞれの性格や、怖そうだけど何だか不器用そうなおおかみの行動の描写など、とても丁寧に描かれており、改めてそのやりとりの面白さを楽しめる内容となっています。
でもなんといってもみどころは、動物の生態をきちんと観察して描くという山田三郎の絵の魅力。 冒頭に大きく登場するおおかみは、擬人化され、洋服を着込み、二本足で歩いているにも関わらず、にやりとしたその表情の迫力にドキっとさせられてしまいます。やっぱり「3びきのこぶた」はおおかみが怖くなくてはいけないのです。更に、こぶた達は愛らしくも丸々と太っていてちゃんと美味しそう(!?)だったりします。この関係があるからこそ、ドキドキハラハラの物語を味わえるんですよね。それでいて、こぶた達が身につけている小物などの細かい描写や、末っ子のこぶたが建てたれんがのおうち、金色に輝く実りの秋の美しい風景などなど美しい場面の数々にうっとり。
絵本としての魅力にあふれているこの一冊は、心を込めた贈り物としてもぴったりです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
☆★日本を代表する童画家が描いた世界名作の最高傑作。本物の絵でおくる文学への入門絵本★☆ あの幻の名作がついに単行本となって、新しくよみがえりました。
本書は、今から37年前(1974年)に発行された、当社の人気童謡絵本シリーズ「ドレミファランド」 の中からミュージカルお話を抜粋して一冊にまとめたものです。 あの幻の名作がついに単行本となって、新しくよみがえりました。
動物の生態を観察して描く絵画表現で、擬人化の達人とも呼ばれた山田三郎の魅力が凝縮された、 絵本の原点ともいえる傑作です。 山田三郎ファンはもとより、名作絵本を愛するすべての人に最高の贈り物です。 クリスマスプレゼントにも最適です。
いつも見ている3匹のこぶたとは雰囲気がちょっと違って我が家の絵本よりもリアルな感じだったのでちょっと違和感がありましたが、同じお話でも多少内容は違うんですね。この本はこの本でそれなりに楽しめました。ただ、絵の好みは分かれるかも。 (ピンクちゃんさん 40代・ママ 女の子13歳、男の子6歳)
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