何をやっても失敗ばかりの まるあたまの男の子、チャーリー・ブラウン。飛行機の操縦士や作家、はたまた外科医、いろんなものになりきってしまうユニークな犬、スヌーピー。小言屋のルーシーに、安心毛布なしにはいられないライナス・・・ 個性豊かなキャラクターたちの日常を描いた大人気コミック『PEANUTS』。 大人はいっさい登場しません。チャーミングな登場人物が、お決まりのシチュエーションで考えごとをしたりおしゃべりしたりする繰り返し。 ですが、子どもたちの可愛らしい姿だけを描いているわけではありません。(もちろん、スヌーピーがごはんの時間に小躍りしたりするところなんてやっぱり思いっきり可愛いんだけど!)何気ない会話の中に哲学が語られたり、時には痛烈な皮肉がこめられたりします。
『PEANUTS』の可笑しさは、決してゲラゲラ笑ったりする種類のものではありません。でも思わず微笑んでしまったりニヤリとさせられたり。 彼らは日常の中で思うようにいかないこと、トホホ・・という場面を、皮肉を交えたユーモアで笑い飛ばします。ため息(*Sigh*)をつきながらも、どこかとぼけた笑いに変えて飄々としています。 読んでいて心地いいのは、そういうささやかな生きる力に共感してしまうからなのかもしれません。そして読んだ後に元気が出るのは、きっと作品の根底に作者チャールズ・M・シュルツさんの人間と人生への愛情が流れているから。 会社や学校での人間関係、恋愛関係、家族関係の悩みも、登場人物たちの言葉ですかっとしたり、冷静な言葉に我に返ったり。大人があらためて読み返しても新しい発見がある、そんなコミックです。
この『スヌーピー全集』はアメリカで新聞のサンデー版に掲載されたものが全て読める唯一の本。待望の復刊です! 日本語訳は、出版当初から翻訳を手がけられている詩人・谷川俊太郎さん。谷川さんの訳とともに『PEANUTS』の世界が楽しめるのは嬉しい限りですね。 欄外に英語の原文が掲載されていますので、英語にふれる目的としてもおすすめです。 巻頭には味わいのあるカラーページもついて、可愛さと温かさのつまった全集です。往年の『PEANUTS』ファンも、読んだことがない方もぜひ!
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
かわいくてちょっとなつかしい ≪70年代サンデー版コミックス≫のスヌーピーたちに、また会える!
スヌーピーやウッドストック、チャーリーブラウンなど、世代を超えて愛されるキャラクターたちがおりなす大人気コミック『PEANUTS』。1971年から1980年まで、新聞の≪サンデー版≫に掲載されたコミックをすべて読める唯一の本、『スヌーピー全集』がついに復刻! 谷川俊太郎先生の味わいある日本語訳とともに、永遠のスタンダード『PEANUTS』の世界をこころゆくまで楽しめる全集です。
▼商品の特徴 ◎今ではなかなか見られない「日本語のふきだし」と「欄外に英語原文」 現在日本で発行されるコミックは、「英語のふきだしに日本語訳が添えられる」かたちのため、この「ふきだしが日本語で、欄外に英語」バージョンは大変貴重。かわいらしい日本語ふきだしの文字が、谷川俊太郎先生によるすてきな訳文を引き立てます。
◎巻末に「SNOOPYの英語レッスン」収録! 『PEANUTS』の世界をより深く味わえるよう、日本語文化とは異なる、英語ならではの習慣や表現方法についての解説ページが収録されています。やさしい言葉づかいですすめられる「英語レッスン」は、英語がすこし苦手な方や、英語に興味をもちはじめたお子さまなどにもオススメです。
吹き出しが日本語、欄外に英語が描かれている、スヌーピーのコミック本です。
スヌーピー(ピーナッツの世界)が大好きな私にはとても魅力あるシリーズに思いました。
コミックとしてピーナッツの世界を楽しめるのはもちろん、英語ではこう書くんだ〜と英文の勉強にもなります。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)
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