二学期がはじまり、転校生がきた。名前は金森美里。父親が亡くなり、祖父のところで暮らすために越してきた。人形のように無表情な美里のようすを気にかけるユウたち。クマ先生と愛犬イチの別れの時が来た。緑子さんとともにイチのところへ。イチはクマ先生と緑子さんがくるのを待っていたかのように、静かに息をとめた。翌日から、悲しみにしずむクマ先生。それにひきかえ美里は強いなあとユウがいうと、母も倒れて泣いてなんかいられなかった、とはげしい口調でいう美里。緑子さんは美里のことを心配する。「さよならするためには、悲しみと向きあうことが必要なのよ。ちゃんとさよならするためには、ちゃんと悲しまないといけないの」
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