さてさて漢字の勉強に入る前に。 せっかくなので「かんじのぼうけん」に出てみませんか。 部首ごとに漢字をまとめたこちらのシリーズ、案内してくれるのは五味太郎さん。 もうそれだけでワクワク、なんだかおもしろそうな予感がしちゃうでしょう!
今回は「にんべん」。 「人の状態・行動・性質などを表す」のだそうです。 ということで「にんべん」が付く漢字の意味も、人にまつわるものが多いみたい。 「人」が「立つ」場所から、くらいの意味を表す「位」。 「人」とせかす意味の「足」を合わせて、人をせきたてる意味の「促」。 なるほど、そういうことなのか!
それにしても・・・。 せっかく「仁」の気持ちでおんぶしてあげてるのに背中で超ハイテンションのおじいさん、若者がぼやきたくなる気持ちもわかるわぁ。 なにやら一生懸命自転車を分解している男の子、それは「修」理しているの?こわしているの? まるでマンガのようなイラスト、ふふふ、シャレがあります、ピリッとしてます。 漢字の合間には「にんべんコラム」が登場。 「にんべん」のつく字は「人間中心の考え方」にあふれていて。 「仙」という字は「人」と「山」という力強い組み合わせなのに、ちょっと「おしいこと」になっている。 こんな風に漢字を見たことはありませんでした・・・さすがの五味さん流漢字節に、思わずうなってしまう!
70字もの漢字が登場するのにとても読みやすいのは、画数順に並んでいるから。 これは漢和辞典を引く練習にもつながるというから、本当にありがたい。 意味や成り立ち以外に、一字ずつ読み方・熟語も載っていて、 押えるところは、ちゃんと押えてくれているんです。
楽しかった「かんじのぼうけん」、子どもも大人もあっという間のひととき。 あれあれ、この冒険、どうやら続きがあるようですよ。 「さんずい」「きへん」「てへん」・・・。 やっぱりひとまず勉強の方は忘れて、次の冒険、行っちゃいましょうか!
(竹原雅子 絵本ナビ編集部)
この本は、漢字を「部首」でまとめた本です。@は「にんべん」。「にんべん」には「人」に関係する漢字が集まっています。「休む」「伝える」「作る」「信じる」「働く」・・・と、「人」がいろいろなことをしている様子が浮かびます。 また、「人」と「山」で「山のなかにすむ人」→「仙」(仙人の「仙」)、「人」と「動く」で、「人が動いてはたらく」→「働」(働く)というように、漢字のなりたちにも触れることができます。 ぱらぱらめくって、「にんべん」の漢字を楽しんでください。きっと「にんべん」マニアになれますよ。
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