まっくろな体にぱっちりな目、くるくる変わる表情が愛くるしいキャラクター、くろくまくん。 彼が活躍する「おはなし・くろくま」シリーズは子どもたちにも大人気。 季節をテーマに色々なお話で楽しませてくれています。 今度のテーマは、みんなが嬉しい「おたんじょうび」です。 でも、あれあれ? くろくまくんのたんじょうびは明日なのに、みんなは気がついていない様子ですよ…?
明日が待ち遠しいくろくまくんは、ソワソワしてみんなに聞いてまわります。 「ねーねー明日、なんの日か知ってる?」 でも、うさぎくんの答えは「何の日だったかな?」 ぞうさんの答えは「ぼくがご馳走を食べる日だったかな?」 とりさんたちは「わたしたちが歌をうたう日よ」 だって。パパなんて「明日は仕事が休みの日だ!」なんていう。 みんな忘れてしまっているのかな?それとも、ぼくのたんじょうびは明日じゃなかったのかな? くろくまくんはがっかり。でも次の朝、目が覚めると…!?
うーん、わかるわかる。 くろくまくんの気が気じゃないきもちと、みんなが本当のことを言いたくてうずうずしている感じ。 でも、この絵本の中ではみんながくろくまくんのことを想っているのが伝わってきますよね。 よかったね、くろくまくん。みんなも幸せなきもちになっちゃったよ。 最後にちょっと調子に乗っちゃうくろくまくん、それも愛嬌です。 いつもテーマカラーがポイントとなっているこのシリーズ、今回も白と赤が効果的に使われています。 見返しには名前が入れられる欄も。 この絵本、くろくまくんが大好きなあの子にプレゼントしてあげてくださいね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
あしたはくろくまくんのお誕生日。 「あした、なんのひかしってる?」と、くろくまくんは、聞いてまわります。 でも、ぞうさんの答えは「ごちそうを食べる日」、小鳥さんの答えは「歌う日よ」、パパの答えは「仕事がやすみの日」ですって?! みんなは忘れてしまっているのかな。 でも大丈夫! みんなくろくまくんを楽しませようとそれぞれ準備していたのです。
誰もが主役になれる日、“おたんじょうび”。 仲間たちの、くろくまくんを喜ばせようというお祝いの方法や、プレゼントの数々に、心があたたまります。 プレゼントは「もの」だけじゃなくて、相手を思う気持ちなんですよね。
大切な人の“おたんじょうび”に、読んであげたい、プレゼントしたい1冊です。
3歳の次男に読みました。
明日はくろくまくんの誕生日だというのに、森の友達もお父さんもお母さんも誰も思い出してくれなさそう?
と思いきや、みんなちゃんとくろくまくんの誕生日パーティーの準備を進めておいてくれたんですね。それまで不安になりながら読み進めていくので、最後の場面の嬉しさもひとしおですね。 (さみはさみさん 40代・ママ 男の子7歳、男の子3歳)
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