今も昔も変わらぬ人の世の悲喜劇 「恋」か、「お金」か。女の恋は命がけ。 辞書なしで、古典の名作がラクラク読める!
人の世は、ゆきつくところ「色」と「欲」。「恋」と「お金」が、人を幸せにも不幸せにもするものだ――。元禄時代、経済力で武士にかわって社会の表舞台におどりでた商人たちの生き方を、鋭く、ときには滑稽に描いた井原西鶴の代表的名作を集める。封建社会の掟に刃向かう命がけの純愛物語『好色五人女』、親の次にたいせつな金を知恵と才覚でふやして大金持ちになる人々の成功秘話『日本永代蔵』など、今も昔も変わらぬ人の世の悲喜劇がいきいき描かれている。
名作古典文学を21世紀の少年少女たちに!読みやすいふりがな、カラーさし絵、本文中の豊富な用語解説で、日本の古典文学にはじめて出会う少年少女の理解を助ける古典文学全集の決定版です。
私は40代の頃、大阪・ミナミで毎月、藤本義一さんのお話を聞いていたことがあります。藤本義一さんは実に素晴らしい方でした。それだけにこの本はとても興味深く読ませて頂きました。これは井原西鶴さんのお話ですが、ひじょうに面白くて、恋、お金、人間、人生など様々な問題をしっかり考えさせてくれます。この本を読んでいると、藤本義一さんに色々と質問させて頂いた時のことが鮮やかに甦ってきます。これは私にとって決して忘れることができない本です。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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