アンディは、友だちのおばあさんの話を聞いて、自分にはおばあさんがいないことを、さびしく思っていました。
ところがなんと、家のリンゴの木に登ると、ふしぎなおばあさんがいました! そのおばあさんは、いたずらやゆかいなことが大好き。いっしょに、遊園地へ行ったり、草原で馬をつかまえた り、毎日おもしろい遊びをします。
が、ある日アンディはおとなりに越してきたおばあさんと知り合い、いろいろとお手伝いをしてあげるうちにじょじょに仲良くなります。
ファンタジーと現実がたくみに結ばれた本作は、子どもの心への理解とあたたかさに満ちており、思わずにっこりしてしまうようなラストへ至ります。
オーストリアを代表する児童文学作家のひとり、ミラ・ローベの作品です。
文庫本というとある程度の年齢(小学校高学年以上〜)というイメージがありましたが、
こちらの本は小学校低学年〜中学年の子供にも十分楽しめる文字の大きさでした。
我が家も本棚の収納の事情から、単行本から文庫本に移行したく思っている昨今だったので嬉しく思いました。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)
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