「ねんちょうさん」は園で一番のお兄さん。 「ねんちょうさん」はママがぼくを子どもあつかいすることに納得がいかない。 「ねんちょうさん」はようこちゃんとゆかりちゃん、どっちも好きで、決められない。
園児と児童の間といわれる「ねんちょうさん」の微妙な心の動きが、 赤裸々に綴られたこの作品。 クレヨンの減り方で友達の好きな色が分かったり、 好き嫌いすると怒る先生が、実はニンジンが嫌いだということに気づいたり、 年長さんって、意外といろいろ考えているんだなぁ…と感心してしまいます。 子ども達なら、「そうそう、ぼくも同じこと考えていた!」と共感すること間違いなしの一冊です。
当代きってのストーリーテラー・サトシンさんと、ほのぼのしたタッチが人気の田中六大さんの初タッグ絵本。 乗り物好きの男の子や、園で飼われているアヒル、よーく見るとモモが流れてきたり…? 繰り返し読むと気がつく、小さな遊び心もいっぱいです。
(木村春子 絵本ナビライター)
園児のきもちの“あるある”をえがいた絵本
園児と児童のちょうど境目にいる、びみょうなお年ごろ「ねんちょうさん」の気持ちをユーモラスに描いた絵本。 年長さんになると、社会性や自主性も育ちはじめます。けれども、大人からはまだまだ子ども扱い。 そんなねんちょうさんを主人公に、このお年頃のこどもが、共感できる“あるある”な心の情景を、描きます。
田中六大さんの楽しいイラストに惹かれ、手に取りました。
幼稚園の年長さんあるある?を描いた作品です。
学校に上がる前の「子どもっぽいことはしたくない」と思う微妙な気持ちが綴られます。
繰り返される「だってぼくはねんちょうさん」が、おまじないみたいに感じました。
とても遊び心のあるイラストです。ページの中にお楽しみが散りばめられていて、見つけてはニンマリしています。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子17歳、女の子15歳、男の子12歳)
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