青い海の真ん中にあるどうぶつ島。 ジャングル、砂漠、氷の岩。この島には、いろんな動物が棲んでるよ。 さぁ、どうぶつ島を探険しながら、いろんな動物に会いに行こう! 自然写真家であり、はさみで自然の造形を切り取るペーパーカットアーティストとしても知られる今森光彦さんが、なんとも個性的で存在感あふれる動物たちを連れてきてくれました。
木の中から鋭い目つきでこちらを睨みつけているライオン。な、なにもしないから安心してね! 体のトゲトゲを奮い立たせてヤマアラシが怒る相手は、バッタ!この駆け引き、どちらに軍配が上がるかな…。 向かい合った2匹のカンガルーが何をするかと思えばジャンプキック!でもなんだか、仲が良さそうなんだよね。 こんなシーンが、本当にあるのかもしれない、いやいやないかもしれない。 意志のある目が魅力のたくさんの動物たちとの出会いが、この空想の島での探検をドキドキ楽しいものにしてくれます。
そしてこの本のさらなる楽しさは、自分も動物たちを生み出せること。 本の中の動物を型紙として切り紙ができるんです。 これがまた・・・本当に難しい。見るのと切るのとでは、雲泥の差です。 動物の毛を一本ずつ、羽根の輪郭にはほそーい切り込み線を入れていきます。 こんな作品を数々生み出す今森さんの神業なハサミさばきに驚がくしながら、無心に切ること1時間半。 ダチョウが誕生しました! 本来あるはずの毛が抜けてたり、キリリとするはずの目つきが垂れ目になっちゃったのはご愛嬌。 これはかなり高度な切り紙ですが、始めてみれば今森ワールドの深みにはまって、私だけの「どうぶつ島」を作ってみたくなります。
読み手にも作り手にもなって「どうぶつ島」の探検を楽しめる切り紙絵本。 右手にハサミ、左手に望遠鏡を持って、みなさんもいざ、探検へ!
(竹原雅子 絵本ナビ編集部)
おり紙で動物を切る新タイプの遊べる絵本
写真家としても有名な今森光彦のまた違った魅力「切り紙」の世界。今森光彦さんの切り紙の世界を一冊の絵本に凝縮しました。年間通して開かれている「まほうのはさみ」展は、多くの来場者でにぎわっています。 今森少年が、どうぶつじまを発見! 今森さんが出合った動物たちを、紹介しながら、どうぶつじまを探検します。上陸した動物島で出会う動物たちは、どれも個性的。それぞれの動物に今森さんのコメントが光ります。また、同時に、切り紙のやりかた、どうぶつ型紙も掲載していますので、自分で切り紙をすることもできます。 本書は「おり紙で動物を切る」をテーマに構成しています。ハサミを使って、おり紙を切るのは、子どもにもできる簡単な遊びです。簡単な作り方や型紙もあり、だれもが楽しめる一冊です。53体の動物を切ることができます。
編集担当者からのおすすめ情報 今森光彦さんは、一本のはさみだけを使って切り紙をしているのが特徴です。これまでになり丁寧な作り方解説とすべての型紙がついています。また、簡単なものから難しいものまでバラエティーに富んだどうぶつ切り紙が登場しますので、今森さんの切り紙絵本の代表作と言えるでしょう。
動物たちを、切り紙でつくっています。
トゲトゲや、ほそい足、毛のいっぽんいっぽんまで、、、。描くのもたいへんそうな動物のシルエットを、ハサミだけで切りぬくのだから、すごい。葉っぱや草まで、ほんとうにこまかくて、リアルでびっくりします。
ずっと、自然をみてきた今森さんだから、できるのでしょうか。
単色の動物たちは、みんないきいきして楽しいです。動物たちへの言葉も、いいですね。
型紙をつかって切ってみよう、とありますが、これはなかなかむずかしそうです。 (どくだみ茶さん 40代・ママ 女の子12歳)
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