ヤマザクラの木に、エナガの夫婦が小さな巣をつくりました。やがて巣のなかから「チチチ」とかわいらしい声が。ヤマザクラは満開の花で新たな命の誕生を祝い、ヘビやカラスに見つからないように、そっと葉を茂らせて巣をかくしてやります。やがて訪れる旅立ちの日……。エナガの巣作りから、子育て、そしてひなの巣立ちまでを、ヤマザクラの木があたたかく見守ります。
イラストのすべてが写実的な絵画を見ているような気になる絵本。枝の細部から花びらの一枚一枚まで、丁寧に描かれている。えながを普段意識してみることはないので、こんな鳥だったのかという発見がある。子供も花のイラストがきれいだねーと言っていた。小さな雛がこんなにたくさん入っているなんて!!というシーンでは面白がっていました。
ただ、木の一人称が「わたし」で、話した方も中性的だったので、どちらかにしたほうがよりお話として親しみやすさが増したように思う。 (だっこらっこさん 40代・ママ 女の子6歳)
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