ぴょこん。 地面の穴から小さな顔を出したのは、うさぎのあかちゃん! 「おそとは どんな ところかなあ?」「おしりから でれば こわくないかな。」 きょろきょろ、出たり入ったり。
「まあ たいへん!」 それを見つけたおかあさんうさぎが、慌てて走って戻ってきました。 「もうすこし あなの なかにいてね。」
でも、あかちゃんうさぎはどうしても外の世界が気になって、とうとう兄弟たちと一緒に穴から出ることを許してもらったのですが・・・。危険もいっぱい、大丈夫かな?
小さな耳、くりくりした目、まあるいしっぽ。 あまりにも可愛い写真の連続に釘付けになってしまうこの絵本。 実は全部ほんもの、お話もほんもの、ノンフィクション写真絵本なのです。 瀬戸内海に「うさぎ島」と呼ばれる島があって、そこでは800匹ものうさぎたちが暮らしているそうです。 お話は、穴うさぎのあかちゃんが外の世界を怖がりながらも楽しもうとする様子を写真で追いかけます。穴うさぎは野うさぎと違って、地面の下に赤ちゃんを産み、そこで育っていくのだそうです。普通はその様子を撮影することはできません。写真家の福田幸広さんは、何もない地面をパンパンたたいているおかあさんうさぎを偶然見つけ、「ひょっとすると巣穴かもしれない」とじっとその場所で待って1週間、とうとう土がもぞもぞ動いてそこから顔を出すあかちゃんうさぎに出会うことができた、というわけなのです。
自然のままの姿のうさぎの冒険物語。気になった方は絶対読むことをおすすめします! きっとうさぎが大好きになっちゃいます。うさぎ島に行ってみたくなった方には地図も載っていますよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
かわいいうさぎのノンフィクション写真絵本
あまりにもかわいいうさぎの赤ちゃん写真が満載!
瀬戸内海に「うさぎ島」と呼ばれる島がある。ここはそこでのお話し。 地面から突然うさぎの赤ちゃんがぴょこん、と顔を出した。 野うさぎと違って,穴うさぎは地面の下に赤ちゃんを産んで、そこで育つ。その赤ちゃんが外に出たくてうずうずして、兄弟たちと出てきちゃった! その赤ちゃんうさぎが外へ出て、外の怖さを知りつつも、お外の世界を楽しもうとする。 動物写真家・福田幸広さんが何年もかけて撮影した写真を構成。作り物ではないうさぎの姿が、愛らしくてたまりません。
物語の構成ですが、すべて自然のままの姿です。赤ちゃんうさぎの冒険物語は本当のお話なのです。 本にはうさぎじまの地図も載っていますよ。
瀬戸内海、広島県から船で10分で行ける”大久野島”は、うさぎの島。そこで、写真家の福田幸広さんが、かわいいうさぎたちを撮影しました。すごい、いいショットがたくさんあります。
うさぎ島では、餌をやったり、抱っこしたり、追いかけたりしてはいけません。一度、訪ねてみたいです。 (ピンピンさん 70代以上・その他の方 )
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