「セロ弾きのゴーシュ」 みんなの声

挿絵が控えめで、モノトーンで薄っすらとしている反面、お話の内容が濃く、引き立っていました。ゴーシュが動物と出会う度に、セロの弾き方が変化している様子がじわじわ伝わってきて、文章の表現の巧みさに感心させられました。

長いお話ですが、一気に読んでしまいました。
文章が素晴らしく良く、物語の中に、自分も入り込んでしまいます。
控えめだけれども存在感のあるイラストが、
世界観をよりいっそう引き出しているように感じます。
これから、もっと沢山の児童文学に触れてみたいと思いました。

自分の子供（園児）にはまだ難しいかなと思いつつ、大人の私が全ページためしよみで読みました。
名作なので絵本でも何冊か出ていますのでいろいろと読むのも楽しそうです。
演奏会のためにセロの練習をしようとするゴーシュですが、動物たちが訪れてきて…。演奏会はいったいどうなるのでしょう。
ゴーシュの成長が見られます。

今まで、何度となく読んできたセロ弾きのゴーシュ。
宮沢賢治の童話の中でも、私の好きな５つの中に入るお話です。
今回は全ページお試し読みで、良い雰囲気の挿絵と出会いました。
挿絵で、お話の中の人物や動物の印象も変わるものです。
挿絵というものは、作家さんがお話しから受けた気持ちを、
読者も共有するのだなあ、とあらためて思いました。