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月にハミング」 みんなの声

月にハミング 著:マイケル・モーパーゴ
訳:杉田 七重
出版社:小学館 小学館の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2015年08月03日
ISBN:9784092906082
評価スコア 4.5
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みんなの声 総数 3
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  •  1945年5月、当時 世界最大で豪華な船、ルシタニア号がアイルランド南沖でドイツの潜水艦に攻撃され沈没し1198人が死亡しました。その時、グランドピアノが海に浮かび、その上に女の子がいたことが目撃されているそうです。女の子がその後どうなったかは定かではありませんが、マイケル・モーパーゴはこの女の子に救いの手を差し伸べ、物語を紡ぎだしました。

     ルシタニア号に乗る前、乗船中、沈没、救助後、医師の日記など、様々な場面が組み合わされて物語が進んでいきます。

     ルーシーと呼ばれるこの女の子を助けるジム、妻のメアリー、息子のアルフィの ルーシーへの根気強く、温かいまなざしが全編を貫いています。ルーシーの過酷な運命に辛い気持ちになりますが、この家族の存在によって、常に小さな希望を感じることができました。愛情深い素晴らしい家族です。

     記憶を無くし、言葉をしゃべることもできず、国籍もわからないルーシーの謎が徐々に明らかになる、たいへん読みごたえのある物語です。物語の起伏を楽しみつつ、戦争の愚かさ、それに翻弄される人々、その中でも人としての心と勇気と持ち続ける人、極限の中でも生きようとする強い意志など、様々なことが感じとれる力作でした。

    投稿日:2016/05/03

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  • 再生物語。映画や舞台にならないかなぁ

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子20歳、女の子15歳

    児童書でありながら、海外の作品はとても美しい芸術作品のように作られていることが多いです。
    この作品の表紙絵を見てまず思ったのは、日本とは『児童書』の扱いが違うなぁという事でした。

    今回の作品もマイケル・モーパーゴだからこそ、こんな風に紡ぎあげられた物語だなぁと、感嘆するものでした。
    『戦火の馬』『時をつなぐおもちゃの犬』『ケンスケの王国』など、彼の作品は戦時中に実際に起きた出来事の中で起きた“国や人種を超えた人と人との優しさや結びつき”を
    たおやかに語るように読み手に伝えてくれているように感じます。

    今回も実際に起きたルシアニア号沈没事件を基に描かれていますが、ただの悲劇な物語でもなく、当時のドイツ軍への憎しみを訴える物語でもありませんでした。
    これは、“悲劇”ではなく、“再生”の物語であったのではないかと思います。

    歴史の好きなお子さんでないと、日本に直接関係のない〈ルシタニア号の事件〉はピンとこないこの方が多いと思います。
    それでも、この物語を読めば、当時のイギリスとドイツがどんな状況にあったのかが読み取れるのではないでしょうか。

    1つ1つのセンテンスが短く、必要な出来事が簡潔にまとめ上げられてるので、読み易く物語の中にスーッと入っていけます。
    小学校の高学年くらいから十分に読める内容ですが、歴史的背景を考えると中学生・高校生くらいのお子さんたちにより手に取ってもらいたいと思いました。

    個人的に一番心に残ったシーンは、ルシタニア号でドイツ軍の襲撃のため、船が沈没しかけているとき、メアリー(主人公)に「子どもは生きなくてはならないの。生きてちょうだい、お母様のために、私のために」と声をかけ、救命ボートに乗せてくれらおばあさん登場するところでした。
    読んだ人それぞれに素敵な思いを感じさせてくれる作品だと思います。とても素晴らしいお話なので、『戦火の馬』のように映画や舞台になるかもしれません。そうしたたら、もっともっと多くの人が読んでくれるのじゃないかなぁと、ひそかに期待しています。

    投稿日:2015/12/01

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  • 魚雷で沈んだルーシー号から生き延びた少女。
    島で見つかった言葉を失った少女。
    読者には接点がはっきり見えているのに、二つの少女イメージが噛み合わないままに、誤解と偏見で物語はがんじがらめになっていきます。
    答えの出ない歯がゆさと、少女の立場をこれまでに追い詰める切なさに、救済を信じながら、中断することができないで、急いて読み終えてしまいました。
    敵味方ない人間愛、絶望に追いつめられた人間の失うもの、様々な心模様がみごとに織り上げられた作品です。
    モーパーゴの作品の最高峰として絶賛したい作品に出会いました。
    史実に基づく作品です。
    思想や利害を越えて、人間はわかり会える心を持っているのではないでしょうか。

    投稿日:2015/10/27

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