とにかく美しい文章です。
詩のような物語文です。
第21回いたばし国際絵本翻訳大賞受賞作品だという事に納得です。
日本人の心に素直にスッと入って来る素敵な小川文さんの翻訳の力が、大きく寄与している作品だと思います。
あと二日もすれば、秋が訪れる。
緑だった葉っぱも・・・・・・・・・・・・・・
秋の風に、おもいっきり飛び込んでいく準備が できたんだ。
この出だしから、文章に引き込まれます。
さて、お話は、木から離れる心づもりのできている葉っぱたちをよそに、木の葉つかい”がやって来ないのです。
木の葉つかいに教えてもらって葉っぱたちは、木を離れ、飛び、回り、舞ったりし、最後に落ち葉になるのです。
戸惑う葉っぱたちのあれやこれやの想像にクスリとしてしまいます。
一枚だけ芽生えた時から、この瞬間を待っていた黄色い葉っぱが、、枝からはらり。
この葉っぱの動きを文で追っていくと、まるで自分がこの葉っぱになったような不思議な気持ちになりました。
他の葉っぱたちも、・・・・・・。
さて、木の葉つかい”は、どうしたのかは、読んでのお楽しみということで、・・・・・・。
高学年への朗読、あるいは、ストーリーテリングにチャレンジしてみたいと思います。