「王さまと王さま」 みんなの声

おしゃれなイラストとタイトルが気になって、手に取りました。
王子様を結婚させたい王女さま。世界中のお姫様を連れてきますが、どのおひめさまも気に入りません。でも最後に出会ったのは……。
意外にも、LGBTのお話でした。ちょっと前までは受け入れ難いお話だったかもしれませんが、今は子どもたちも違和感なく受け入れられるのかもしれません。
素敵な結婚式でした。

まず
この題材を、絵本にしたことに拍手を送りたい！！
はたして、対象年齢はどこを狙ってたのか
子どもが読んで理解できるのか
いろいろ突っ込みどころはあるけれど
もし、少数派の子どもが読んだら
「あぁ、それでもいいんだ」と思えるかもしれない。

少数派の人たちは
強者になりたいわけではないと思う。
ただ、少数派としてそこに存在したいだけで
主張して回りたいわけでもないと思う。

王子に王位を譲りたくて
結婚させるために王女様たちを集めた女王が
他国の王子をパートナーに決めた息子を
まったく拒否していないところが素敵！！

息子が息子であることは変わらない！！
愛する人のあるがままを
私も受け止めたいと思う。

子どもたちににはドキリとするような絵本です。
物語の世界に現実的な社会が入ってきたのですから。
絵そのものも、実験的で冒険的な感じがしました。
同性婚について深みは感じられなかったのですが、王室でもあり得る現実的な問題なのですね。
でも、世継ぎの後継者は？
いろいろ考える材料になりました。

誰を好きになっても自由だけれど、私には、”えぇ〜・・・・・・”

が、本音でした。女王さまは、王子様の年のころには、もう２回も

結婚していたのは、気にならないのですが・・・・・・

マデリーフ姫に、お兄様のハーリック王子の付き添いがなかった

ら、違っていたのかなと思いました。でも、そんなことが言いたい

のではないことは、理解してます。

まず女王様が王子さまに「私があなたの年の頃には２回も結婚していたのに！」というのが、とてもいい。
この本を読む子供たちの中には、親が離婚・再婚している家庭の子もいるだろう。そういう子どもも否定しないことから始まっている。
また、明らかに絵本の女王様・王子さまは西洋の国の人だが、女王様は国や人種の隔てなく、各国の王女様をお見合いに招待するし、王子さまがアフリカ系のラシマシプティン姫を「エレガント」と表現するのも配慮が行き届いている。
最後には、王子さまと王子さまの結婚式を、女王様もお姫様たちも、みんなが祝福するのが、本当に素敵だと思う。

「人権」や「LGBT」「セクシャルマイノリティ」という言葉を使わなくても、この絵本を読んだ子どもたちは純粋に「面白かった！」と言っていた。
感性の柔らかい時期に、このような本に触れておくのは、とても重要だと思う。

王子様とお姫様がむすばれるという今までの絵本と違って
王子様と王子様がひかれあうというストーリーはいいと思います
でも
結婚してほしかった王女様はたくさんのお姫様をつれてきていて
まさか王子様がほかの国の王子様と結婚するだなんて思っていなかっただろう
そんな王女様が最後に涙を流して喜ぶ
という展開があまりしっくりこなかったです

結婚相手をさがす王子さま。次々とお姫さまとお見合いをしますが彼が選んだのはなんと王子さま。
初めて読んだとき、…え？となりました。
あとがきを読んで同性を好きになってもちっとも不思議でないというコンセプトの本と知りました。しかし、（性的マイノリティに対する差別や偏見は特段ないつもりですが）私はあえて絵本でこどもに読まなくてもいいのでは？と思ってしまいました。