話題
日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?

日・中・韓平和絵本 へいわって どんなこと?(童心社)

テレビで話題!いま、かんがえてみませんか?

  • ためしよみ

岬のマヨイガ」 みんなの声

岬のマヨイガ 著:柏葉 幸子
絵:さいとう ゆきこ
出版社:講談社 講談社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2015年09月10日
ISBN:9784062832359
評価スコア 4.33
評価ランキング 15,775
みんなの声 総数 5
  • この絵本のレビューを書く

立場で選ぶ

並び替え

5件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ
  • 物語ることで癒してきた

    東日本大震災と遠野物語がミックスされた心の深い場所を癒す物語。
    というと俗っぽいのだが、実際東北在住の作者が、きっと大好きな土地に住まう人々に心痛めて語った物語ということがひしひしと伝わってくる。
    どうしようもなくつらく、けれど逃げられない現実を前にした時、人々は物語りしてきた。それは古代より続いてきたこと。
    中でも遠野物語という歴史ある物語を使い、まるでファンタジーセラピーとでもいう時間をくれる一冊である。
    特徴は、外側からの視点ではなく、内側から震災を書いていること。完全内側の人が書いていて、無駄なかわいそう感や頑張れ感、絆!なんてものがなく自然に読める。

    ただ文章がいつもの柏葉さんらしくない。
    新聞連載だと字数や展開などのくくりがあるからか、どうも散逸的で、物語に組み込まれていて気づかなかったよ的伏線回収の感動が薄かった。
    結局おばあさんは何者だったのだろう。エピローグがもう少し欲しかったな。

    人に非ざるものも東北を心配してくれていたんだね。ほっこり。
    ここで調べたからか、2016年年明け早々「遠野物語」を編著出版されている。合わせて読みたい。

    投稿日:2016/05/30

    参考になりました
    感謝
    1
  • 考えさせられます。

    切ないけれど温かい、そんなストーリーです。
    大地震に大津波、忘れもしない光景でしょう。
    でもそれでも生きていかなくてはいけない。
    同じ境遇だったからこその想い。
    応援したくなる物語です。
    人と人の繋がりの大切さ、思いやることの温かさ、生きることの意味を考えさせられます。

    投稿日:2022/04/25

    参考になりました
    感謝
    0
  • 東日本大震災を題材にしたであろうファンタジー。

    東北の景色、風土などの描写が随所に散りばめられていて、元々ある東北の美しさ、魅力に対するリスペクトを感じました。
    また、残った人たちへの、力強く生きてほしい、負けないでほしいというメッセージも感じます。

    現実にあったことや、作者のメッセージが強く感じられますが、東北の妖怪や伝説が出てきたりとファンタジー要素も多めなので、重くなりすぎず読みやすかったです。

    投稿日:2020/10/29

    参考になりました
    感謝
    0
  • 故郷

    • みちんさんさん
    • 30代
    • ママ
    • 愛知県
    • 女の子4歳、女の子2歳

    地震・津波を体験したみんな。様々な思い。
    両親を失った少女、暴力夫から逃げ出した女性、不思議な力を持ったおばあさんの3人が「家族」として、いっしょに暮らします。
    生活はたいへんではありますが、3人とも家族として暮らす今の環境に幸せを故郷を見出します。
    おばあさんは不思議なものとつながる力を持っていて、河童等と友達です。
    ものもいろいろと知っているし、困っていた2人を受け入れてくれたし、すてきなおばあさんです。
    この地から人間たちを追い出そうとする海ヘビが登場し…。
    彼女たちが傷を癒し、前に進む勇気を持てて良かったです。

    投稿日:2016/02/02

    参考になりました
    感謝
    0
  • 40周年記念作品。舞台は岩手県の町

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子20歳、女の子15歳

    柏葉幸子さんの作品は子どもの頃からずっと読んでいます。
    大好きな作家さんおひとりですが、40周年とは、びっくりです。
    児童文学というジャンルでありながら、心躍るあたたかいそよ風のようなイメージのファンタジーものが多いので、大人になってから読んでも違和感なく楽しめます。

    今回は小学校4,5年生くらいの少女:ひより(本名萌花)と、DV(ドメスティックバイオレンス)な夫から逃げたしてきたという30代前半くらいの女性ユイ(本名:ゆりえ)と、不思議ないきもの(?)たちと交友関係を持つ山名キワというおばあちゃんの3人が主人公で、それぞれの年代の人がそれぞれの年代の目線で読み易くなっているなぁと、感じまた。

    柏葉さんの作品はファンタジーでありながらも、そこに生きている人たちの土壌がしっかり描かれているので、現実を生きている人たちと同じようなリアルさがあって、物語の世界の人たちと気持ちがシンクロしやすいのが特徴ではないかなと、私は思っています。
    特に今回はあの東北大震災のあった、岩手県の小さな海辺の町が舞台になっています。
    本の見返しの部分にこの町の地図が載ってました。
    「子狐岬」という場所自体は架空のようですが、近隣の様子やこのページに描かれている地図と見比べて、
    大船渡市三陸町吉浜辺りが部隊のモデルではないかとにらんでいます。
    本文中にこの子狐岬に伝わるといわれる昔話がいくつが出てきます。
    そして、キワおばあちゃんのふしぎな知り合いというのはカッパだったりお地蔵さんだったり、座敷童といった面々でした。(山を越えると『遠野』というのがポイントですね〜)
    特に盛岡の本町通りにいる有名な「田中のお地蔵さま」という方が面白いキャラクターでした。
    このお地蔵さまもどこかにモデルがいるかと思って、いろいろ検索してみましたがわかりませんでした。
    (しいて言うなら「石造十六羅漢(せきぞうじゅうろくらかん)」が私の中のイメージ近いお地蔵さまでした)

    大震災による高波の大惨事にも負けずたくましく生きていく小さな町の人々の生きざまも感じることのできる素敵な作品です。
    小学校高学年くらいから大人の方まで、お勧めです!!

    投稿日:2016/01/08

    参考になりました
    感謝
    0

5件見つかりました

最初のページ 前の10件 1 次の10件 最後のページ

※参考になりましたボタンのご利用にはメンバー登録が必要です。

この作品にレビューを投稿された方は、こんな作品にも投稿しています

はらぺこあおむし / しろくまちゃんのほっとけーき / ぐりとぐら / きんぎょがにげた / いないいないばあ / もこ もこもこ / ねないこ だれだ / じゃあじゃあびりびり / くだもの / だるまさんが

絵本の人気検索キーワード

ぐりとぐら /  はらぺこあおむし /  バムとケロ /  こびとづかん /  はじめてのおつかい /  そらまめくん /  谷川俊太郎 /  ちいさなちいさな王様 /  いないいないばあ /  いやいやえん /  スイミー /  飛び出す絵本

出版社おすすめ



人気作品・注目の新刊をご紹介!絵本ナビプラチナブック

みんなの声(5人)

絵本の評価(4.33)

何歳のお子さんに読んだ?

  • 0歳 0
  • 1歳 0
  • 2歳 0
  • 3歳 0
  • 4歳 0
  • 5歳 0
  • 6歳 0
  • 7歳 0
  • 8歳 0
  • 9歳 0
  • 10歳 0
  • 11歳 0
  • 12歳〜 0
  • 大人 5

全ページためしよみ
年齢別絵本セット