もう、とにかくマメづくしの絵本です。
この本の冒頭に「色も模様も大きさもさまざまだけれど、これらはみんなインゲンマメノ豆。…これらの個性的なマメは人間が作り出したインゲンマメの品種だ。」とあります。
この年になるまで、多種多様なマメが人間が改良したインゲンマメの品種だという事を知りませんでした。人間って、意外とすごいです。
いろんなインゲンマメが登場します。
マメがいかに手を変え姿を変え、食卓に上がっているか、この本を読むとよくわかります。特に日本はマメを原材料にした食品が多いので、改めてマメの偉大さを感じました。
大豆の種類、「あずき」にするための流れ、マメを育てる過程やそのまま成長させると「もやし」になることなど、小学校高学年くらいからなら十分理解できる言葉と図で説明してくれています。
そのほか、日本ではあまりお目にかかれない世界のマメの種類やマメ好きの虫たちまで紹介してあり、どのページも楽しく読めます。
植物や料理、虫など、幅広い世界に興味を向けさせてくれる作品です。
解説が細かい部分も多いので、読み聞かせには向きませんが、ブックトークなどで小学校高学年から中学生・高校生などに紹介できたらいいなぁと思います。