2000年刊行。いろんな場面でいろんな電車が走る様子が見られる。
アナログ感あふれる表紙を見て、のんきなお話かと油断していたら、
SFだった。最新の電車技術の紹介絵本か。
奇抜な電車が、見開きいっぱいに描かれる。お話があるというものではなく、電車を見て楽しむ。電車マニアでなくても、空想の世界の新しい形の電車をいろいろ見て、乗ったところを想像して楽しんだり、突っ込みを入れたりして、愉快な気分で下車してページを閉じる。
変な電車や、安全面で心配がありそうな電車なのに、お客さんはみんな楽しそう。そんな電車があたりまえの時代に生きている。
個人的には「夜に脱皮する電車」に乗って、脱皮するところをゆっくり観察してみたい。でも、夜だから見えないかもしれない。
こんな絵本を作った人は、きっと素敵な人だろうと思った。
電車に乗るときに、思い出して、自分も楽しい仕組みの電車を個人的に発明してみたい。