『しばふっていいな!』は、ロジャー・デュボアザンの魅力的なイラストで描かれた、芝生の上で繰り広げられるさまざまな生き物の物語です。この絵本は、子どもと大人が同じ場所で異なる美を感じることができる、視点を変えることの大切さを教えてくれます。
物語は、人間だけでなく昆虫、動物、鳥たちの目を通して芝生を見ることで、私たちの世界がどれほど多様で豊かなものであるかを描いています。小宮由さんのわかりやすい翻訳とデュボアザンさんの機知に富んだ構図は、読む人の心を掴み、絵本のリズムや韻を楽しむことを可能にします。
この作品は、自然とのつながりや、周囲の環境をより深く観察することの楽しさを伝える美しい一冊です。読むことで、子どもたちには新しい視点を、大人には日常の美を再発見する喜びを与えてくれるように思います。
『しばふっていいな!』は、自然の中で過ごす時間の素晴らしさを感じさせ、読み終えた後には家族で公園に出かけたくなるような、インスピレーションに満ちた絵本です。