子どもの頃に、ご飯を食べたあとに寝転がっていると「うしになるよ」とよく叱られました。おかげさまで、うしにはなりませんでしたが、ご飯を食べたあとこたつにもぐりこむ冬の季節ならついウトウトとしてしまいます。
最近は暖房器具も多種になって、こたつもあまり見かけなくなりました。
実際我が家ではもう何年もこたつは使っていません。
うしに生まれ変わる楽しみ? もなくなりました。
うしがこたつになるというおかしな発想でこの絵本を書いたかわまたねねさんは1996年生まれといいますからとてもお若い。
まさか食べたあとに寝転がるとうしになるという言い伝え? は知らないでしょうが、「映画を観ながら寝落ちするのが「一番の幸せ」というのですから、うしになる資格が多いにあります。
この絵本はかわまたさんが受講している「ゆうゆう絵本講座」の受講生内のコンペで選ばれた作品だということで、絵本作家を志している人の感性の豊かさにモー感服です。
その作品に絵を描いたのは、こちらはベテラン絵本作家の長谷川義史さん。
長谷川さんの絵が、こたつになったうしがこの世に存在していてもつい納得させてしまいます。
かわまたさんのおかしな世界を長谷川さんがよりいっそう楽しい世界に仕上げています。
モウ満足な、楽しい絵本です。