昔、ロンドンに住む人々は、雨の日でも傘を差しませんでした。
雨が降ったら家から出ないか、馬車で出かけるか、ただ濡れるに任せるか。
1750年頃まで、それが当たり前だったそうです。
でもこれに異を唱え、傘を差す人が出現しました。
その人の名前は、ジョナス・ハンウェイ。
とても頑固なイギリス紳士でした。
ジョナスは、こうと決めたらとことん貫く人だったらしく、笑われてもからかわれても妨害されても、傘を差し続けました。
なんと、30年も!
その頃から傘をさす人が徐々に増えてきたそうですが、それまでの嫌がらせをものともせずに差し続ける心の強さ。
こういう心の持ち主が、常識や未来を変えていくのでしょうね。
とても感動的な、素晴らしい絵本だと思います。