デカウサギとチビウサギから始まるお話ですが、デカウサギは人間で言うと親の存在なのかな。いつも忙しくてなかなか子供に構ってあげられなくて・・。と言う感じです。そしてチビウサギはいつも忙しいデカウサギは、構ってくれないからちょっと探検に行って見よう。と好奇心たっぷり。
そこから始まるチビウサギのちょっとした冒険。そして出会ったチップスと言う白いウサギ。チビウサギは初めて自分以外のウサギに出会い嬉しかっただろうなぁ。 何となく子供が初めて自分や家族以外の人を見た時のような、そんな感じでした。
2匹のウサギは仲良くなり、一緒にかくれんぼ。何だかほのぼのして良いですね。でもなかなか見つからなくて、そのままチビウサギはデカウサギの元へ。
でも、帰る場所が有るって良いですね。と言うか、戻れる場所が有るという安心感。デカウサギに合った時のチビウサギの安心した感じが良かったです。
そしてそこで目にしたものは。本当に最後、良かったね、素敵なお友達が出来て。とチビウサギに行ってあげたくなりました。チップスはチビウサギを見捨てずちゃんと最後までかくれんぼをしてくれていたんですね。とっても優しいお友達が出来て、ほんわか温かい気持ちになりました。
この絵本を読んでいると子供が幼稚園に入園した頃の事を思い出します。新しい世界への旅立ち。子供にとってはドキドキハラハラ。親にとっても同じですが、安心して誰かの元に帰って来られる安心感と、家族以外の人と関わりを持つという素敵な出会い。こうして子供達も大きくなっていくんですね。
素敵な可愛らしいお話で、読み終えるとホッとした気持ちになりました。
優しく可愛らしい絵本なので、贈り物にはもちろん、お子さんへの読み聞かせにはピッタリの1冊では。と思います。