アンデルセンの名作のひとつ。
一本足のすずの兵隊が、紙でできたバレリーナの人形に恋をします。
ところが、すずの兵隊は、アクシデントから窓の外から下の歩道に落ちてしまいます。
それからは、苦難の冒険が始まります。
なんて不運な兵隊さんでしょう。
とても気の毒になりました。
ところが、巡り巡って、元居た子ども部屋に舞い戻ってくるのです。
その時は、どれ程嬉しく思ったことか。
でも、すずの兵隊の身の不運はまだ続きました。
すずの兵隊も、バレリーナの人形も燃え尽きてしまいました。
後に残ったのは、ハートの形をしたすずの塊と、
真っ黒にこげたリボンのかざりだけでした。
すずの兵隊は、最後に一緒になれて幸せだったのでしょうか?
それとも・・・。
なんとも切なくて一途な恋でしょう。
あまりにもはかない恋に、あわれでなりませんでした。
娘も、何度も読んだそうです。
その上で、私も読み聞かせをしてあげました。
お気に入りの一冊になったようです。
アンデルセン自身のせつない恋の思い出を、
兵隊とバレリーナに見立てて作られたおはなしです。